宮城県名取市、閖上復興を願いつつ見上げる名取花火大会

宮城県名取市、閖上復興を願いつつ見上げる名取花火大会

8月5日に天気も崩れることなく開催された、なとり花火大会。

去年はあいにくの雨で花火も霧に阻まれ綺麗なまま見ることは出来ませんでした。

いつもの景色とはまた違ったお祭りならではの雰囲気、匂い、熱気、たくさんの人々の楽しそうな話し声、笑顔。

今年も無事に迎えることが出来ました。

東日本大震災までは名取市閖上で行われていた花火大会

2011年までは名取市閖上で行われていたこのお祭りですが、皆様もご存知の通り東日本大震災で大きな被害を受け津波に襲われ、とても人が住める状況ですらなくお祭りを開催することができずにいました。

あの日から7年が経ち、全てが元通りとはいかないけれど復興も少しずつ進み災害復興住宅の建設、道路のかさ上げ、あの日のことがまるでなかったかのように少しずつ風景も変わってきています。

ふと思うのは、あの震災がなければ閖上はどうなっていたのか、変わらない近所の人達がいて夏になればお祭りにむけみんなが和気あいあいと準備をしていたんだろうなと考えてしまうこともあります。

盆踊りの準備はいつもあそこのお店のおじちゃんだったなー、浴衣が着崩れているとあそこのおばちゃんは頼まなくても直してくれたなー、大好きな友達と待ち合わせして毎年お祭り行っていたなーと様々な思い出が蘇ってきます。

今はその大好きだったみんなも津波に流され亡くなってしまい、2度と同じ風景、笑顔は見ることができないんだと現実を突きつけられ何年経っても悲しみがなくなることはありません。

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地域の皆で協力し合う大切な行事

現在はまだ復興の途中ということもあり、花火をあげられる安全な場所もないため閖上での夏祭りの開催は行われていません。

これから何年後になるかも分からない、住民が増えるかも分からない、不安な要素はいっぱいあるけれどお祭りは近所の人達がみんなでなかよく協力しあいながらできる大きな行事のひとつです。

他県にはもっと立派で規模の大きなお祭りはたくさんありますが、規模が小さいなとりのお祭りもたくさんの人の復興への願いが詰まった素敵なお祭りだと思っています。

いつか閖上でまた花火大会ができるのであれば、無理だとは分かっているけど亡くなってしまった大好きな人達と一緒に花火を見たいと思ってしまいます。

戻ってきてほしい、会いたい、なんで地震がきたの、なんで津波がきたの、なんで閖上だったの、たくさんのなんでが今も考えればたくさんたくさん出てきます。

でもいくら願ってもなくなった人が帰ってくることはないので、私が今できることは、この閖上のなとりのお祭りを終わらせないようにすることです。

近所の人達がずっと守ってきてくれたようにいつか必ず閖上で昔のように花火大会が開催できるようにお祭りを続けていくことだと思っています。

たくさんの想いがつまったなとりの花火大会、みなさんにも来ていただきたいなと思っています。

なとりの今を、みんなの幸せそうな顔を見せることが助けていただいた私たちが今できる恩返しだと考えてます。

来年も変わらず素敵なお祭りが開催できますように。

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